八十八夜ごろのいろんな茶摘み(2022年たまほり発、茶どころ着)

2023年7月24日お茶のこと,手摘み,日本茶,茶摘み

種ノ箱は、大阪玉造にある木造長屋の茶の間の(主に日本茶、紅茶の)セミナールームです。

木造長屋の2階への入り口のガラス扉


店主は、日本茶について一定の知識が試験で認められた日本茶インストラクターで、お茶に対して特別に興味・関心が高いです。
お茶のことをいろいろ知ってもらいたいので、今回は八十八夜のお茶摘みについて、ざっくり書きたいと思います。

八十八夜とは、立春から88日目のこと。今年(2022年)は5月2日でした。
その年に初めて茶摘みをするのに良い時期と言われます。
実際には、日照りや雨、気温などの諸条件で年ごとに、摘みごろお茶の芽の大きさになる時期が変わるので、八十八夜から多少前後します。
また、日本列島は南北東西長い国土なので、八十八夜より早い地域もあれば遅い地域もあったりします。(関連記事→新茶の季節です~地域と品種の遅速~

八十八夜は、京都市内の阪急烏丸駅と河原町駅の真ん中あたり、福寿園京都本店に行ってきました。
入り口横に植えられた茶の木、以前に見た時よりずいぶん大きくなった気がします。

煎茶、かぶせ茶、玉露のグラム数が書いてあります。
実は、地下一階、京の茶蔵では京都府産のお茶を使って、オリジナルブレンド茶を作ることができるんです!

さて、八十八夜の5月2日から少し時間を戻して、4月28日。
宇治茶の産地の一つである京都府相楽郡南山城村の品評会むけの茶摘み(手摘み)に参加してきました。

南山城村の茶畑(2022.4.28、手摘みした時にお隣さんから分けていただいた画像)

品評会とは、わかりやすくいうと一等賞を決めるお茶のコンテスト。
お茶を揉む(お茶を蒸して、揉んで、ゆっくり乾燥する)には茶工場で最低限の量を上回らないと、機械を動かすことができません。
茶摘みをしながらのトークに聞き耳を立てたり、摘むのに夢中になったり、一芯二葉をプチプチと5,60名で4時間ほどかけて、カゴにいっぱいにしていきます。

また八十八夜の5月2日から時間を進めて、5月4日。宇治田原町。

手摘みは同じでも、摘み方が4月28日の品評会の時と違います。
一芯二葉ではなく、チャノキの株の下の方から枝を少し引っ張って、明るい緑の茎を摘んでとる感じ。
朝7時から夕方4時ごろまで参加。
何度も自分が持っている小さなカゴの生葉が大きなカゴに回収され、ひとまとまりになったら茶工場に運ばれていったようです。ずっと茶畑の中で集中して茶摘みしてると、トラックの音も離れているので気づかず、生葉が運ばれる光景は見れてないのです。
お昼ご飯の休憩や、ちょっと一休みの休憩が何度かありました。

そして、この記事を書いている5月17日の二日前、5月15日は、4月28日と同じ南山城村だけど、4月28日と地区が違う茶畑オーナーのプロジェクト。
茶畑での交流会と茶摘み体験、茶工場見学に参加しました。

一芯二葉

乾燥しすぎないように摘んだ芽をいれたビニール袋は封をしました。
夜に見てみたら、摘んだ直後はライトグリーンだったのに、クニャッと水分が出て濃い緑で萎れた感じになっていました。

去年も試した「なんちゃって白茶」をするべく玉造に帰ってきて、生葉をお皿に広げました。
一皿だと密だったので翌朝に三皿に分けて広げて

次の日である本日5月17日は、黒ずんだ感じになりました。どうやら萎凋が進み、乾燥していってるみたい。

お茶っ葉がカラカラになって、お湯に浸して飲むのが楽しみです!
(去年の4倍ほど芽があるっぽいので、4回くらい飲めそう)